わたしは、死産を経験してから体調の異変が続いてしまい、日常生活ができるようになるまでとても時間がかかりました。
今は周りのサポートもあって、徐々に現実を受け入れ、日常生活を過ごすことができていますが、生きていることが本当に辛いと感じる時期が長く続きました。
そんな生活のなかで、唯一やりがいを感じたこと。
流産・死産・新生児死などで、小さくして亡くなった赤ちゃんのためにお洋服を作って寄付することです。
死産後の体調の異変や過ごし方についてと、小さなお洋服作りのことを記録します。
死産後の体調の異変
まおちゃんの火葬が終わり、さらに小さくなってしまったまおちゃんのお骨を持って、気持ちが空っぽのまま家に帰ってきました。
その日の夜も泣いてばかりで眠れずにいると、みぞおち辺りに動けないほどの激しい痛みがありました。
はじめての痛みでした。起き上がることもできず、夜中でしたが主人に救急に電話してもらいました。
電話でたらい回しにされてしまい、電話口の人が変わるたびに死産のことを説明しないといけなくて主人も辛かったと思います…
翌朝総合病院へ行き、ストレス性の胃潰瘍と診断され、お薬で治療することになりました。
妊娠中はずっとお薬を避けてきましたが、もうお薬を飲んでもいいんだと思うととても悲しかったです。
それからしばらくして、お腹に陣痛を思い出すような強い痛みが出てきました。
産院に電話すると、子宮が元の大きさに戻ろうとするために起こる後陣痛だと分かり、ほっとしましたが、次々起こる体調の異変に怖くなりました。
身体は妊娠前の状態に戻ろうとしているんだなぁと複雑な気持ちでした。
その他にも、顔に湿疹が広がってしまったり、毎晩の睡眠障害など、その度に病院にかかりましたが、すべて精神的な気持ちの面から起こるものでした。
産後うつと診断されました
気持ちが不安定でどうしようもなく、誰にも会いたくないし、赤ちゃんも子供も見たくない。ふさぎ込む日々が続きました。
死産だったけど、陣痛を経験して、とっても可愛い小さな小さな赤ちゃんを出産しました。それなのに赤ちゃんは目の前にいません。
婦人科で体調の異変を聞いてもらったときに、はじめて産後うつと診断されました。死産でも産後うつってあるんだね。
原因不明やストレスなどで片付けられていたけれど、はっきりと産後うつと言われて、すっきりした気持ちもありました。
体力的にも精神的にもぼろぼろの状態でも、一歩ずつ前を向くことができたのは、周りの家族のサポートと、主人の存在が大きかったです。
ひとつ前の記事で、まおちゃんにおうちを作ってあげたことを書きましたが、このことは私たち夫婦のグリーフケアにも繋がっています。
もう一度、まおちゃんを感じたい
当時は、辛い気持ちも悲しい思い出も、ぜんぶぜんぶ忘れたくなくて、まおちゃんに関することはずっとずっと覚えていたくて、自分の気持ちを記録していました。
今はその記録を見ながらブログにしているのですが、まおちゃんへのメッセージを書いたページがありました。
いま読み返しても涙が止まらないです。
もう一度、触れたい。もう一度、まおちゃんを感じたい。
いまもずっとずっとまおちゃんのことを想っています。
小さな小さな天使のお洋服作り
そんな生活の中でも唯一やりがいを感じたこと。
以前から裁縫が好きだったこともあって、いろいろな本を参考にしながら小さいサイズの産着の製作を始めました。
新生児サイズの本を参考にしたので、小さなサイズで作るのに苦戦しましたが、いくつも作るうちに自分なりに改良してなんとか形になったかなと思います。
手のひらにもおさまるような小さな産着。お洋服を作りながら複雑な気持ちになってしまうこともあります。
小さな赤ちゃんたちも、可愛いお洋服を着てお空で過ごしてほしいと願う気持ち。
このお洋服を着る赤ちゃんがこれ以上現れないでほしいと願う気持ち。
いろいろな気持ちをかかえながらも、小さな赤ちゃんにお洋服を着せてあげたいと願うママ・パパがいる限り、製作を続けていきたいと思います。
出来上がったお洋服は寄付しています。
病院にまとめて寄付するのもいいのかなと思ったのですが、必要としている方に届くよう、ご連絡を頂いてからご自宅に配送するかたちを取っています。
現在、ほとんどの病院でお洋服の寄付が行き届いておらず、わたしが出産した病院でも、お洋服は入院期間中に自分で準備する必要がありました。
突然の深い悲しみのなかにいるママ・パパにとって、お別れまでの限られた時間の中で、赤ちゃんのお見送りの準備をすることは難しいかもしれません。
ご連絡をいただければサイズに合ったお洋服をお送りさせていただいております。
詳細はわたしたち夫婦が運営しているHPにも記載しております。Soramusubi天使のお洋服
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