【入院1日目】天使のための小さな産着作り

赤ちゃん 靴 死産
スポンサーリンク

わたし自身も家族も、精神的なダメージが大きく、入院中の詳細について記すべきか迷いましたが、わたしたち夫婦の経験や、大切なまおちゃんのことをしっかり残しておきたいと思い、入院中の日記を参考にブログに記します。

同じような経験をされた方や、医師から赤ちゃんの重篤な病気を診断された方、死産のため入院し今まさにベッドの上にいる方、わたしたち夫婦の決断に否定的な気持ちを持たれた方にも、読んでいただけたらありがたいです。

実体験として自分が痛みを受けないと理解することが難しい内容だと思っています。

当日の朝は主人が病院まで送ってくれました。

コロナの影響で主人は院内に入れないので、病院前でお別れでした。

主人が後ろから見守ってくれているのは分かっていたけれど、振り返ると泣いてしまうので、振り返ることができませんでした。

スポンサーリンク

子宮頸管拡張術

ラベンダー

病院に到着し、手術着に着替えて待っていました。

こんな時でもまおちゃんは元気にお腹を蹴ってくれます。

しばらく待つと手術室のようなところに案内されて、子宮口を広げるための処置をしました。

ラミナリアを3本、とっても悲しい痛みでした。

処置台でまおちゃんのことを思うと涙が止まらなかった。

いやだ。やめて。

夫婦で決断したことなのに、まだまだお腹にいてほしいと願ってしまう。

ずるいママだね。ごめんね。

看護師さんが涙をふいてくれて、ずっと手を握っていてくれました。

こんなに苦しくて悲しい痛みがあるんだね。もう二度と経験したくないと思いました。

まおちゃん、ごめんね。ごめんね。

天使のブティックさんのお洋服

病室は個室をとっていたので、一人になって気持ちを落ち着かせました。

子宮の違和感と、お腹がすこし痛む。生理痛のような鈍痛。

天使のブティック

まおちゃんに似合う生地を主人と選んだので、お洋服づくりを始めました。

お洋服の型紙は天使のブティックさんにいただきました。

天使のブティックさんでは、赤ちゃんをお空へお見送りするときのベビー服や帽子を、天使ママさん達が心をこめて作られています。

わたしたち夫婦が決断したときに、メールでご連絡させていただき、温かく気持ちのこもったお言葉と、まおちゃんのサイズに合うお洋服の型紙をいただきました。

とっても温かい言葉で受け入れてくださり、本当に助けられました。

ひまわり

何か考えごとをするとネガティブなことばかり考えてしまうので、没頭できるものがあって良かったです。

裁縫はもともと大好きで、久しぶりに楽しいと思えました。

まおちゃん、ありがとう。かわいいお洋服を作るね。

きっと、まおちゃんのお洋服を作るために、今まで洋裁をしてたんだね。

一針一針気持ちをこめて縫いました。

途中、血圧と体温を計りにきてくれた看護師さんがお洋服に気づいてくれました。

看護師のみなさんがとっても優しくて何度も救われました。

数時間でお洋服が完成。主人が選んでくれた「M」のワッペンも付けました。

まおちゃんに似合うといいなぁ*^^*

愛しい胎動

リボン レース

昼食後、まおちゃんがポコポコ活発に動いてくれました。

今まで一度も胎動を動画におさめることができなかったのですが、ここで初めて撮影に成功しました。

主人にも動画を送りました。

まおちゃん、たくさん動けるようになったね。

愛しいね。可愛いね。こんなに愛しい存在がいなくなるなんて。涙が止まりませんでした。

まおちゃんありがとう。宝物の動画だよ。

ママのお腹の中が、少しでも心地よかったって思ってほしくて、昼食も夕食もしっかり食べて、いつも通り腹巻きでお腹をあたためました。

夕食後は感染症にかからないためのお薬を飲みました。

今まで妊娠中はお薬を全く飲まずに避けてきたのに、処方通りお薬を飲みました。

まおちゃん、ごめんね。ごめんね。

それでもまおちゃんは活発に動いてくれました。

連続でポコポコずっと動くのってしゃっくりなのかな?愛しいよ。

初めての胎動ムービー、初めてのしゃっくり。ここにきて、こんなに愛しい経験をさせてくれてありがとう。

ベッドの上で、ラミナリアを入れた後でも処置をやめることができるのか、調べました。やめることは可能でした。

こんな処置やめたいと思いました。まおちゃんにまだまだお腹に居てほしいと思いました。

まおちゃん、最後までママは意思が固まっていなくてぶれぶれだよ。

入院1・2日目はコロナのため面会禁止で誰にも会えずでしたが、まおちゃんと2人っきりで過ごすことが出来たので良かったです。

就寝前の気持ち

日記 ダイアリー

就寝前は両親と主人と連絡を取って少し気持ちが落ち着きました。

主人はお仕事を調整してくれて、1週間以上のお休みを取ってくれました。

入院中も退院後も精神ボロボロだったので、主人の心遣いがありがたかったです。

就寝前に主人の声を聞けて良かった。

このような処置の後はぐっすり眠ることは出来ないだろうということで、催眠鎮静薬の処方がありました。

お腹の中のまおちゃんと一緒に眠ることができるのは今日と明日、あと2日なんだね。

処方された睡眠薬を飲んで、お腹をさすりながら就寝しました。

妊娠中期の死産について

病院 木漏れ日

妊娠12週以降、法律上は死産として扱われ、死産届や火葬も必要となります。

特に妊娠18週以降は胎盤も完成し、赤ちゃんも成長しているため、「分娩」と同じかたちで行われます。

わたしの場合、4日間入院し、1・2日目で子宮の出口を広げ、3日目に陣痛促進剤を使用して出産、4日目に母体の状態を確認してからの退院となりました。

赤ちゃんがまだ小さいため、出産にかかる時間は普通より短いことが多いですが、出産の痛みは変わらず、医学的リスクも普通のお産と同じだそうです。

とても苦しくて悲しい処置、辛い陣痛を経て、産声のない出産をしました。

入院中の日記をもとにブログにまとめています。陣痛中も自分の気持ちや身体の状態、まおちゃんへの想いについて細かく日記をつけていました。

大変重い内容の記事になりますが、情報を必要としている誰かのためになればいいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました