まおちゃんを出産してからも、どうして私たちの赤ちゃんが..と、毎日毎日、今までに流したことのない量の涙を流す生活が続きました。
周囲の誰にも理解してもらえなくて苦しい気持ち、ただただまおちゃんのことを愛しく思う気持ち。
この世界にこんなに悲しく辛いことがあるのかと、気持ちが不安定な状態が続いていましたが、主人とまおちゃんに支えられながら、少しずつ現実を受け入れることができるようになりました。
そのきっかけとなったお話をブログに残しておきたいと思います。
手作りのおうちをプレゼント
まおちゃんを出産してからずっと、まおちゃんのことが恋しくて恋しくて。もう一度会いたいと願う日々が続きました。
そんな毎日の中で、お空のまおちゃんとコミュニケーションがとれるような場所があったらいいなぁと思うようになりました。
お仏壇を用意してあげている天使ママさん天使パパさんも多かったので、カタログを取り寄せてみたり、インターネットで探してみたりしましたが、理想のおうちを見つけることができずにいました。
まおちゃんが安心して眠ることができるようなおうち。まおちゃんとコミュニケーションがとれるようなおうち。
そんな中、主人のひとこと。「まおちゃんにお仏壇作ってあげへん?」
設計やDIYについて全く未経験のわたしたちが作れるのかな?
不安だらけのスタートでしたが、こんなの作りたいね、こんなの喜んでくれるかなぁ、きっとまおちゃんはピンクが好きだよ、とどんどんアイディアが出てきました。
無知なりに描いたデザイン。お空の雲や天使の羽根を連想するようなモクモクした雲形アーチのあるおうち。
普段は「なんでもいいよ」とわたしに合わせてくれる主人が提案してくれたのは嬉しかったです。
そして、まおちゃんに手作りのおうちをプレゼントすることができたら本当に幸せだなぁと思いました。
まおちゃんにぴったりのおうち完成!
パソコンでCADソフトを探し素人なりに設計図を作成してみました。
材料は全てホームセンターで準備できました。作業台や工具も無料で使えるスペースがあったのでたくさん通いました(笑)
素人なりに試行錯誤しながら、まおちゃんへ愛情をたっぷり込めて作ったおうちが完成しました。
背面に丸棒を並べるのは主人のアイディアです。
近くで見ると手作り感あふれているのですが、木のあたたかみもあって、わたしたちらしく愛情のこもったおうちができたと思います。
まおちゃん、おうちの居心地はどうですか?
自分自身のグリーフケアにも繋がる場所
まおちゃんにおうちを用意してあげることで、毎日話しかけて手を合わせてお線香を上げて、というまおちゃんを想う気持ちや行動が日常の中に馴染んでいき、
このおうちがまおちゃんと想いを交換する場所だと感じるようになりました。
お互いを想う気持ちは決して一方通行ではないと感じたので、交換という言葉がぴったりな気がしています。
わたしが望んでいた「まおちゃんとコミュニケーションがとれる場所」そのものです。
まおちゃんコーナーは季節によってお花を変えてみたり、クリスマスツリーを飾ってみたり。
お客さんが来ると、お菓子やプレゼントでいっぱいになるときもあります。
最初はまおちゃんコーナーは寝室だったのですが、人が集まるリビングの方が寂しくないかな?と思って、リビングにお引越ししました。
リビングだとお客さんが来たときに目に入るだろうし、死産したことを知らない方はどう思うかな?なんて悩んだこともありましたが、今は堂々と「まおちゃんかわいいでしょ^^」って言えるようになりました。
朝になると朝日が差し込んでキラキラしています。
季節によっていろいろな表情を見せてくれるまおちゃんコーナーになりました。
お線香は毎朝主人が灯してくれて、わたしはお花のお水替え担当です。(↓朝日でくまちゃん眩しそう)
かわいいキャンドルを買ったときはまおちゃんにも見せたくて灯してあげるし、外出先でまおちゃんのことを想いながらついつい買いすぎてしまうことも多いよ。
お花もお菓子もおもちゃも、これからもまおちゃんが喜んでくれそうなものたくさん買ってきちゃう*^^*
こうした行動がわたしにとってもグリーフケアになっているのかな、なんて思っています。
現実を受け入れること
おうちを用意してあげたことをきっかけに、徐々に現実を受け入れることができるようになりました。
日常の会話の中にまおちゃんの名前がたくさん出てくるようになり、嬉しくて幸せな気持ちも感じています。
きっと、お空で見守ってくれている赤ちゃんたちも、ママ・パパに伝えたい想いがあるのかなぁなんて想像しています。
まおちゃんが生まれて100日目にはお食い初めっぽく鯛を焼いたり筑前煮を作ったり。お赤飯も食べました。
理解してもらうのが難しい部分もあると思いますが、出来るだけ普通に生まれた赤ちゃんと同じようにお祝いもしてあげたいなと思っています。
月命日は月お誕生日だと思って、ケーキでお祝いしたり、いつもより華やかなお花をプレゼントしたり。
私たちらしく、これからも色んなことを家族一緒に共有して過ごしていきたいなと思っています。
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