これから赤ちゃんのお見送りをしなければならないママ・パパが、後悔のないお見送りができるよう、情報をまとめました。
赤ちゃんをお空に送り出すこと、こんなに辛く悲しいことはないですよね。
わたしたちが死産を経験したとき、突然の深い悲しみの中で慌ただしくお見送りの準備をしましたが、不安定な精神状態の中、ゆっくりと考える余裕もなく、何をしてあげられるのかまとまった情報もありませんでした。
そして幸せな雰囲気に包まれた産院で、お見送りの準備について先生や看護師さんに尋ねることもためらってしまいました。
他の天使ママ・天使パパのSNSやブログ、書籍などを見ても、お見送りの仕方について後悔している方が大勢いらっしゃいました。
Instagramを通して、約50名の天使ママ・天使パパから教えていただいたことと、わたしたち自身が経験したことを併せてまとめています。
ご協力いただいたたくさんの天使ママ・天使パパのみなさん、温かいお見送りの仕方を教えていただきありがとうございました。
お空に赤ちゃんがいる天使ママ・天使パパからの想いを、突然の深い悲しみのなかにいるママ・パパへ繋いでいけるような内容になっています。
「赤ちゃんのお見送りまでにしたこと(したかったこと)」と「棺の中に入れたもの」をまとめていますので、ママとパパ、そして赤ちゃんに合ったお見送りの仕方を見つけていただけると嬉しいです。
そして、この記事を参考に、赤ちゃんのお見送りまでにいろんなことができること、そしてたくさんの思い出を作れることを知っていただきたいです。
お見送りまでにしたこと(したかったこと)
手型・足型をとる
産院に取ってもらうよう依頼したり、スタンプ台などでご自身で取ることもできます。
一方で、どこまでしていいのか分からず、産院からの声かけが欲しかったという声もありました。
やりたいこと、やってほしいことは遠慮せず産院へ相談することをおすすめします。
沐浴をする
赤ちゃんが小さすぎる場合、むくみがある場合、皮膚が薄い場合は出来ないこともあります。
その場合は、体を拭いてあげてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんもきっと気持ち良く感じてくれると思います。
抱っこする
こちらも赤ちゃんの状態によっては難しい場合もあります。
産まれてすぐの温かいときに抱っこしたいという声もありました。
お洋服・帽子・おくるみを作って着せる
小さなお洋服は寄付された分を産院でいただける場合があります。
寄付を受け入れている産院もありますが、ほとんどの産院には寄付が行き届いていません。
そのため手作りされる方が多いです。
事前に入院予定が分かっている場合は入院中に裁縫道具を持ち込んで作ることができますが、そうでない場合は、限られた時間の中で準備することは難しいかもしれません。
※わたしたち夫婦が運営する「Soramusubi」でも小さなお洋服を手作りし、寄付する活動をしておりますので、必要であればお声かけください。
お洋服以外にもタオルに刺繍をして洋服代わりにしたり、裁縫とは少し離れますが、花冠を作ってかぶせたりと、赤ちゃんを可愛く着飾ってあげる方が多くいらっしゃいました。
できる限り家族で一緒に過ごす
家族で一緒に寝たり、旅行に行ったり、海に行ったりした方もいます。
添い寝をして子守歌を歌ったり、普通の赤ちゃんと同じようにする方が多いです。
わたしたちも退院してから火葬まで一晩自宅で過ごしましたが、とても悲しいはずなのにとても幸せな時間でした。
自宅で過ごす場合は出来るだけ部屋の温度は下げてください。(冬以外は冷房18℃)
授乳
死産であっても、産後は母乳が出ます。
綿棒にふくませてお口に持っていったり、母乳が出なくても仕草だけでもしてあげるママもいます。
産院でおっぱいを冷やすことを勧められたり、母乳を止めるお薬を処方されるので、その後は徐々に分泌が減っていきます。
幸せな雰囲気に包まれた産院でひとり、母乳を止めるお薬を飲むのは本当に孤独で辛く苦しいものです。
赤ちゃんに手紙を書く
赤ちゃんに伝えたいこと、それからママとパパがどんなに赤ちゃんを想っているのかをお手紙に書きます。
自分自身の気持ちの整理ができて少し落ち着くこともあるかもしれません。
心のこもったお手紙は棺に入れる方が多いです。
写真・動画を撮る
赤ちゃんの写真を残す方と残さない方がいらっしゃいます。
どちらの判断であっても、可愛い赤ちゃんのお顔や体、おめめや指先の爪まで、ママ・パパの記憶にはしっかりと残っていますよね。
赤ちゃんに振袖を着せて(かけて)撮影、ベビーカー・チャイルドシートに乗せて撮影、赤ちゃんのために準備していた洋服やおもちゃと一緒に撮影したという方もいます。
ママ・パパに振袖姿を見せてくれるなんてとっても素敵ですよね。
それから、家族写真や兄弟写真を撮る方も多いです。
出産前にマタニティフォトを撮りたいという方もいました。
わたしたちも家族写真、大きなお腹の写真などたくさんの思い出を残しました。
死産後は写真を眺めて思い返しながら涙が止まらなかったですが、たくさんの写真や動画を残せて良かったと思っています。
母子手帳の出産記録を書いてもらう
死産であっても母子手帳の出産記録を書いてもらうことが出来ます。
赤ちゃんの身長・体重なども計測して記録してもらえます。
後から、メモリアルベアやメモリアル品をお迎えする方は、赤ちゃんの身長・体重などの記録が必要になると思います。
鶴を折る
ママとパパの共同作業で、たくさん鶴を折って赤ちゃんにお渡しする方もいらっしゃいます。
産院で折っていると助産師さんも一緒に折ってくれた方もいました。
お空まで迷わずたどり着けるように、折った鶴を棺に入れる方が多いです。
棺・骨壺・骨袋を準備する
産院で用意があったり、業者を紹介される場合もありますが、ご自身で赤ちゃんに似合うものを選んで用意することもできます。
専門サイトやAmazonでもいくつか取扱いがあります。
参考までにわたしたちは即日配送の対応をしていた「天使のsora」さまで購入しました。
産院の棺は、紙箱などの簡易的なものが多いようです。
多くのママ・パパが骨壺のサイズで悩まれますが、赤ちゃんの体重が2,500g未満の場合は2寸または2.3寸、2,500g以上の場合は3寸を選ぶと良いと思います。
火葬後にお骨を骨壺に入れた後は、骨壺のお引越しは難しくなるので、しっかりと選んであげてください。
髪の毛や爪を残す
わたしたちは赤ちゃんが小さくて、髪の毛や爪を残すことは思いつきませんでした。
赤ちゃん自身のものを残すことができて良かったとの声がたくさんありました。
へその緒を切る・残す
赤ちゃんが小さくても、へその緒を残すことができます。
産院によってはへその緒ケースがない場合もありますので、事前に確認して用意が必要です。
腹帯でおむつを作る
お洋服やおくるみだけでなく、おむつも手作りするママもいます。
ママの使っていた腹帯で作るというのも、気持ちが込もっていてとても素敵です。
祖父・祖母(曾祖父・曾祖母)に会わせる
コロナの影響で立ち合いや面会も制限されるなか、赤ちゃんをおじいさま・おばあさまに会わせられなかったという声も多くあります。
写真や動画を残していれば後から見せることも出来ますが、実際に会って抱っこしてほしいですよね。
わたしたちもコロナで面会が制限されており、退院から火葬までも慌ただしかったため、赤ちゃんに会えたのはお互いの両親だけでした。
棺に入れたもの
棺に入れられるもの、入れられないものは火葬場によって異なるので、火葬場に確認の上、準備してあげてください。
赤ちゃん用品(おもちゃ・お菓子・おむつ・洋服・靴下など)
お空でも寂しくないように、お友達とたくさん遊べるようになど、いろいろな想いをこめて準備する方が多いです。
不安定な精神状態の中、赤ちゃん用品売り場に行くことはとても辛いですよね。
無理のない範囲で赤ちゃんのためを想いながらお買い物をしてあげてください。
金属製品やプラスチック製品などは一緒に入れることができない場合が多いのでお気をつけください。
ハンカチ
一番お気に入りのハンカチをお布団代わりに入れてあげる方もいます。
わたしたちも結婚式で使用した思い出のブライダルハンカチやお気に入りのハンカチを一緒に入れました。
写真
赤ちゃんとの思い出づくりで撮影した写真を入れる方が多いです。
折り紙
色とりどりの鶴やお星さまを折って入れると棺の中も華やかになります。
お花
生花をお顔のまわりに飾ることが多いです。
夏場はすぐにお花がわるくなるので、プリザーブドフラワーを入れたという方もいます。
お見送り後に同じお花を使って写真立てをオーダーし、とても素敵な思い出の品になったとおっしゃっていました。
プリザーブドフラワーは基本的にはブーケやアレンジされた状態で販売されており、単品で販売しているお花屋さんは少ないようです。
横浜市の「ラスフローレス」さまでは1つ〇〇円というかたちで購入できるようです。
ママ・パパの匂いをつけたお守り
赤ちゃんが寂しくないように、手作りのお守りにママとパパの匂いをつける方もいました。
ママ・パパが肌身離さず大切にお守りを持ち歩くことで、優しい匂いをつけることができます。
赤ちゃんが匂いを感じられるようにお顔の近くにお守りを置いてあげて、お空に持って行ってもらえると嬉しいですね。
母乳
赤ちゃんに飲ませてあげられなかったおっぱいを、お空ではたくさん飲んでもらえるように、母乳を入れることもできます。
ガーゼにふくませたり、お守りやお花にふくませることもできます。
以上、たくさんの天使ママ・天使パパから、温かいお見送りの仕方を教えていただきました。
他にも、赤ちゃんのためにできることなど教えていただければ、都度アップデートしていきたいと思います。
この記事を参考に、ママとパパ、そして赤ちゃんに合ったお見送りの仕方を見つけていただけると嬉しいです。
コメント